【管理職のモチベーション可視化】企業を支える管理職のモチベーションを高めよう 第四回

企業を支える管理職のモチベーションを高めよう

第四回

管理職にとっての「倫理観」とは?

「倫理観」とは「人として守るべき善悪や判断基準についての考え方」を指します。

例えば「社会や会社のルールを守る」かどうか、また「自分よりも他の人の利益を優先する」かどうか、などさまざまな観点から倫理観をとらえることができます。

管理職に求められる倫理観とは?

一般的に言えば組織のリーダーである管理職には「社会や会社のルールを守る」ことまた「自分よりも他の人の利益を優先する」ことが求められます。しかし現実の業務において判断に困るケースは少なくありません。

例えば以下のケースはどうでしょうか?

・自分以外にだれも乗っていない電車の中で取引先から電話がかかってきた

・繁忙期にいつも世話になっている上司から会社の飲み会の店探しを頼まれた

・遅刻がちだが成績トップの部下から遅刻について特例を認めてほしいと要望された

具体的な状況にもよりますが、どんな結論になるかは人によって変わってくることでしょう。

こでA-More「管理職人材評価診断」の結果データの一部をご紹介します。

二つの図を見比べると何が分かりますか。

図1からは職位が高くなるにつれて利他性の値が低くなる、つまり「自分の利益と他の人の利益とのバランスをとろうとする」傾向があることが分かります。

図2からは規範性、つまり「社会や会社のルールを守る」ことは職位の高さと関係がないことが分かります。

職位が高くなるにつれて周囲から歓迎されないような難しい決断をしないといけなくなることがあります。そんな時でも周囲に流されないために核となる自分を持っていることが必要になります。

また規範性について言えばどの職位であっても社会のルールを守らないといけないことは変わりありません。しかし会社のルールについてはどうでしょうか。

職位が高くなるにつれて今ある会社のルールにただ従うだけではなく世の中の動きに合わせてルールを新しくすることが必要になってきます。以上のように職位・ポジションによって求められる行動や判断基準は変わってきます。

管理職が自分の倫理観を知ると良いのはどうして?

自分の倫理観を知ることでこれまで当たり前だと思っていたことが実はそうではないことに気づけて自分の判断基準を相対化できます。また現時点での自分のポジションに見合った行動ができているのかについても考え直す機会になるでしょう。

A-More「管理職人材評価診断」では倫理観を診断します。

平均値との比較に加えて、A-More「管理職人材評価診断」プロフェッショナルでは上司からの他者評価と比較することができ自分の認識とのギャップを知ることができます。

次回予告

次回はポジティブ特性についてご紹介します。

この記事を書いた人

管理者